水汲み場の蛇口から出るのは、千歳鶴に実際に使用されている仕込み水で、手稲山など札幌南部の山々から流れてくる伏流水を地下150mから汲み上げているそうです。
札幌は豊平川の扇状地になっているので、周辺の山に降った雪や雨が伏流水として地表に現れ、昔は市内のいたるところに湧水があり、まさに水の都だったのですね。
この仕込み水は鉄分やマンガンという物質をほとんど含まないので、酒造りに最適な水だと書かれています。利用者のお話を聞くと皆さん料理に使ったり、お酒を飲む際に使ったりと非常においしいとのことで、ほんとうに多くの人が訪れております。
いつかまた、この美味しい「仕込み水」を地域に提供していただける日を楽しみにし、限りある資源を大切に思う心も育みたいと思いました。