市民に古くから親しまれている市場のひとつに円山市場があります。その歴史は非常に永く100年を超えているようです。
「まるやまいちば」は、開拓時代を経て人々の暮らしが始まったころに、すでに朝市としてスタートしており、「やさいの市場」と呼ばれていたそうです。
当時の市場といえば、現在は観光名所としても有名な二条市場と円山市場で、札幌市民の生活を支える重要な役割を果たしていました。
現在の建物は円山地区でもひときわ目立つつくりで、1970年当時に多くみられたブロック造の外観です。
大型ショッピングセンターに見慣れた現代人にとっては新鮮に感じられますし、ほとんど当時の様子がそのまま残っているのでタイムトリップ気分満点です。
店舗には鮮魚、肉、野菜、青果はもちろんですが、食堂、パン、総菜、衣料、時計やファッション関連のお店などが出店しており、昭和レトロを感じながらショッピングを楽しむことができます。
味や鮮度はさすがに市場と名が付くだけあって素晴らしく、市場ならではの対面販売も魅力で昔から通っている常連達もたくさんいます。
これからも人と人とのつながりを大切にする「市場」が発展し、優しい時間を共有できると楽しいです。