札幌の奥座敷、定山渓温泉は、温泉開発に生涯を捧げ、現在の礎を築いた備前国出身の僧、美泉定山(みいずみじょうざん)にちなんで命名されました。
約140年前の慶応2年(1866年)に定山が源泉に出会い、この場所に温泉を建設することを当時の開拓判官 岩村通俊に進言し、自らも湯守となり定山渓の開発と発展に力を尽くしたそうです。
定山の生誕200年を記念した定山源泉公園には、美泉定山が出会った源泉の河原の湯が引かれており、足湯、ひざ湯、美人の湯、美泉の滝、温泉卵の湯(たまご持参で温泉卵が作れます)などちょっとした温泉体験ができます。
温泉街には、足湯・手湯巡りのスポットが点在しており、かっぱの皿にお湯を入れて願いを掛けると願いがかなうという「かっぱ家族の願かけ手湯」、「長寿と健康の足つぼ湯」「足のふれあい太郎の湯」などを巡ることができます。
それぞれに縁起があり、趣の異なる足湯や手湯を無料で楽しむことができるので、のんびりと新しい温泉の楽しみ方を再発見できるスポットです。
この時期には定山渓温泉の風物詩「渓流鯉のぼり」が5月10日までの日程で温泉街各所で実施され、豊平川を挟んでホテルを結ぶロープ等には長さ10メートル近いマゴイや1メートル前後の小型のコイが数百匹泳いでいます。
この鯉は不要になったこいのぼりを募集し善意で集められたもので今年も100世帯の善意で約300匹の提供があったそうです。この景色は普段は見ることのできない迫力の風景です。
「山野草 湯の里 定山渓」というだけあって、大地の恵み一杯で心と体がリフレッシュされるパワースポットです。