トップページ > トピックス ブログ > 札幌市指定有形文化財 旧黒岩家住宅(旧簾舞通行屋)
                                          

トピックス ブログ-街の情報- 2009年10月30日(金)

ジェロントコミュニティ.com オフィスジェロントプレセンス


旧黒岩家住宅(旧簾舞通行屋)
「定山渓鉄道のあゆみ」

新棟 台所 蝋人形

旧棟 8畳間

「みすまい通行屋緑地公園」


 札幌市指定有形文化財 旧黒岩家住宅(旧簾舞通行屋)

札幌市南区簾舞1条2丁目に「札幌市指定有形文化財 旧黒岩家住宅(旧簾舞通行屋)」(電話011-596-2825 入館 無料)があります。

建物は、札幌から定山渓を経て有珠に通じる「本願寺道路」が1871年(明治4年)に開通したことにより、その要所となる簾舞に通行屋(宿泊・休憩所)として建てられました。

通行屋は北海道開拓時代には、早馬の乗り継ぎ場所、旅行者や開拓者の宿泊所として利用され、交通事情の悪かった時代にあっては大切な施設だったようです。

1873年(明治6年)には千歳を経て室蘭に至る「札幌本道」が完成し、「本願寺道路」を通行するものが減少し、簾舞通行屋は明治17年に廃止されました。

明治20年頃、定山渓に通じる新道(現在の国道230号線の旧道)が開削され、通行屋屋守であった黒岩家は建物を現在の地に移築し増築、ほぼ現在の姿になりました。

建物内部は新棟(30坪)と旧棟(31坪)からなり、8畳間が2つ、6畳間が2つ、広間、居間、台所、土間、馬小屋、納屋、大きな玄関を2か所、便所などを配していて非常に立派な作りです。

現在は、「簾舞郷土資料館」として開拓の歴史と地区発展の歩みを伝えるため、資料展示が行われ一般に公開されています。

簾舞・定山渓付近の歴史はもちろん、地質、地形、動物などの郷土情報もパネルや道具、蝋人形などによって当時の生活がリアルに紹介されています。

建物のすぐ横には「みすまい通行屋緑地公園」があり、景観を生かした公園づくりがなされていて、地域の方々にも非常に愛されています。

旧黒岩家住宅(旧簾舞通行屋)」は札幌に唯一残る通行屋として、また地区最古の開拓農家、さらに開拓時代初期の家屋建築としても貴重なため昭和59年に札幌市有形文化財に指定されていて、ちょっとした歴史探訪にも最適なスポットです。

    トップページビジネスメニュートピックス ブログお問合わせサイトマップ