小樽市色内1-11-16に日本銀行旧小樽支店 金融資料館(電話0134-21-1111入場無料)があります。
日本近代建築の礎を築いた辰野金吾らが設計した日本銀行旧小樽支店の建物を活用し日本銀行の歴史、業務、金融の仕組みなどを分かりやすく解説した展示が行われています。
入ってすぐに旧小樽支店の窓口として使われた営業カウンターや10.5メートルの巨大な吹き抜けのロビーにはただただ圧巻されます。
建物は屋根をレンガの壁から鉄骨を組んで支える構造になっており、柱のない巨大な吹き抜けが実現しています。
吹き抜けの営業場は「よみがえる北のウォール街」・「お札のギャラリー」・「日本銀行のあゆみ」などの歴史展示ゾーンとして活用されています。
設計者は赤レンガで有名な東京駅の設計者・辰野金吾や永野宇平治らで1912(明治45)年7月に建物が完成しました。
外観はルネサンス様式を取り入れ、屋根には5つのドームを配置。外観はレンガにモルタルの表面にモルタルを塗り石造り風に仕上げているのが特徴です。
建物の壁にはにアイヌの守神島フクロウをモチーフにしたオブジェが細工されており、内壁に12体、外壁に18体が飾られ銀行を見守っています。
「業務展示ゾーン」ではお札の発行に関する仕事、物価安定に関する仕事・金融システムの安定に関する仕事をわかりやすく解説展示しています。
実際に利用していた金庫を開放し、内部を再現した「これが金庫だ」の展示スペースには1億円の実際の重さや大きさがわかる「一億円を持ち上げてみよう」のコーナーもあり、普段体験することのない重さや大きさを体験できます。
■建物内外の壁像〜フクロウ〜■当時の北のウォール街を再現し展示